年金機構が不適切なネット広告で炎上し、謝罪に至ったというニュースがありました。
老後にいくら年金がもらえるかに興味をもってもらい、さらに学生時代に払わなかった年金を払うと将来多くもらえるよ、をアピールする内容だったようです。
趣旨は悪くないですが他人事でチャラい表現がクレームに繋がったということでしょうかね。
しかしながら、もらえる年金額の少なさは深刻な問題です。
2003年以降の大卒のサラリーマンが定年まで勤めて65歳からもらえる年金の概算イメージです。
平均月収 20万・・・124万円/年 10.3万円/月
平均月収 30万・・・149万円/年 12.4万円/月
平均月収 40万・・・174万円/年 14.5万円/月
平均月収 50万・・・199万円/年 16.5万円/月
例えば新卒で年収300万の場合、手取り額が 約240万円/年 20万円/月なので
新卒時代よりもっともっと少ない額になります。
FP3級試験勉強中にこの数字を見た時はショックを受けました。
このネット広告のリアルガチやばいもあながち間違っていないかと思います。
もっと多くの方に年金への危機感を持ってもらわないと今後大変なパニックが起こるのではないでしょうか。
おまけ
学生時代の年金を追納すると、月々の老齢基礎年金額が増えます。
学生時代の2年分の国民年金、追納額を24か月×16800=約40万円とすると、
約78万×24か月/480=39000円/年(3250円/月)で月額3250円プラス。
40万追納で年39000円ということは10年3か月で元が取れる。
追納したら75歳以上生きましょう。
平均寿命を85歳とすると10年×39000円=39万円お得になりますね。
この40万円を若いうちに年金に投資するか、自分投資に使うか迷うところですが
どちらにせよ、老後への備えは必要かと思います。